MDのカギを握る素材・カラー企画

MDのカギを握る素材・カラー企画

良い服の条件は質感、色、形のバランス。これを実現するうえでふぁ振りケーション、デザイニング、カラープランニングはMDの重要な柱だ。

マーチャンダイジング(MD)の仕事の中身は多岐にわたるが、その中核を担っているのがマーチャンダイザーである。マーチャンダイザーはデザイナーやパタンナー、営業マン、取引先などと密接にコミュニケーションを取りながら、商品化計画を管理、遂行している。

マーチャンダイザーを中心に行なう商品化プロセスは次のような流れである。

まず第1段階の原案作成では、情報の収集・分析とシーズン企画構想の取りまとめを行なう。

対象となる情報には「ファッション情報」と「市場情報」がある。シーズン企画構想では、前シーズンの反省を踏まえて今期のMDの骨格を組み立てる。企画コンセプト、カラー ・素材・スタイル傾向、価格設定、予算などの検討を行ない、イメージマップを作成し、社内に提案する。

第2段階では企画組み立ての具体化が始まる。シーズン構想が認められると、デザイナーがスタイル構成とルックス構成をつくる。同時に、色や素材のストーリー構成をつくり、シーズン企画テーマや展示会までのスケジュールを立案する。

MDのなかで重要なポジションを占めるのがフアプリケーション(素材企画)、デザイニング(デザイン計画)、カラープランニング(カラー企画)だ。質感、色、形のバランスが良い服の条件であり、これらの作業が商品開発の生命線を握っているといえるだろう。

このなかで、フアプリケーションについては国内外の素材情報の収集・分析・整理の結果、企画に必要なものを絞り込み、素材別に分類する。また、カラープランニングでは対象顧客のカラー意識とトレンドカラーの融合性などを確認しておく必要がある。

このほかにも、プライスプラン(価格計画)、プロダクションプラン(生産計画)、セールスプロモーションプラン(販促計画)、マネジメントプラン(予算計画)を検討しなければならない。

プライスプランでいえば、消費者が満足する「価値と価格」の関係を割り出すのもMDの重要な機能だ。プロダクションプランでは商品特性に合った生産ラインを確保する。これがなければ、どんなに優れた企画であっても良い商品はつくれない。

第3段階は生地の投入から製品チェックまで。展示会での受注状況などを踏まえ、マーチャンダイザーがデザイナーや営業マンとともに1点ずつ再評価を行なうほか、ボタンなどディテールにまでチェックを入れる。こうした作業を経て、修正するものは修正し、最終決定を行なう。

売り場で販売がスタートした後の第4段階では、こまめな売り場フォローが必要だ。とくに競合ブランドや、相乗効果を発揮するブランドの動きは的確につかんでおく必要がある。

第5段階は現場の調整作業で、QR(クイックレスポンス)対応などを素早く行なうことが求められている。

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